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四国旅行記高知編③高知県庁・高知市役所編

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どうもこんにちは。10月うさぎです。

 

今日も高知旅行の続きを書こうと思います。前回は高知城に登りましたが、今回は高知市街地を歩いてみたいと思います。

 

これまでの四国旅行記高知編をまだ読んでいない方はこちらから読めます↓
octoberabbit.hatenablog.com

 前回記事はこちらです↓
octoberabbit.hatenablog.com

 

 それでは、よろしくお願いいたします。

 

【目次】

 

1.高知県

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高知県

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現在の高知城周辺の地理院地図

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1907年測図 「高知」

上記2枚の地図は今昔マップより

高知城を下り、高知城から南側にまわると高知県庁があります。

今昔マップで最古の1907年測図の地図を確認しても、県庁舎の位置は高知城南側のお堀の中で変わっていません(1907年での楕円二重丸が県庁)。

この頃はまだ藤並神社があった頃ですね…。

藤並神社についてはこちらで取り上げております↓

octoberabbit.hatenablog.com

 そして現在高知県高知城歴史博物館になっている場所は土佐郡の郡役所(楕円の丸)と聯隊区司令部(★)があった敷地ですね。この隣にある神社が気になりますが、ここについてはあとで取り上げます。

 

2.高知市道路元標・水準点

そして高知県庁の写真の右下あたりに、かまぼこ形の石と白い柱が見えます。

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高知市道路元標

かまぼこ形の石は、高知市道路元標です。

道路元標とは、1919年に制定された旧道路法により、各市町村同士の距離の基準とするために設置されたものです。ここを基準として、それぞれの市町村間の距離が測られました。しかし1952年に制定された道路法により、道路元標は道路附属物となり、市町村の距離の基準としての役目を終えたため撤去されていきました。しかし約100年前に全国で一斉に設置されたものなので、現在でもそれなりに残っています。一説によると、全国で約2000箇所程度残っているとされています。

基準点マニアの中ではその設置経緯から、現在は使用されていなくても道路元標は基準点の一種である、とみなされている傾向があります。

また、道路元標の位置はその市町村の中心を定義しているといえます。そう考えると「なぜその道路元標はそこに設置されたのか?」と考えることができます。それを考えるのも道路元標集めの醍醐味といえます。

なお、高知市道路元標がここに設置された理由は高知県庁の前だから、と考えるのが妥当だと思います。

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高知市道路元標の横には距離が記された白い柱があります。正面が「東京 八八五・五キロメートル」、正面から左側に「松山市 一二二・三キロメートル」、正面から右側は「徳島市 一五六・四キロメートル」「高松市 一三八・五キロメートル」、裏側には「高知県」と書いてあります。そう考えると四国のなかでは松山市が一番近く、遠いのは徳島市なのですね。

で、これは何を基準にしているのか?と思い調べたところ、高知県庁・愛媛県庁間で直線距離は約77.5km(地理院地図で計測)で、自動車での最短距離が約117km(Googlemapで検索)だったため道路上での距離と思われます。

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一等水準点 第5002号

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一等水準点 第5002号

そして高知県庁の入口には水準点があります。

一等水準点 第5002号です。

これは金属標と「大切にしましょう水準点」の看板がついたタイプです。

 

3.高知市役所

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高知市役所

高知県庁の南西側にある建物が高知市役所です。前回高知を訪れたときにも高知市役所に行っているのですが「あれ?こんなに綺麗だったっけ?」と思いました。近づいて定礎を確認すると「令和元年11月」と書いてありました。やはり新しく建てられたもののようです。ちなみに2年前に撮った高知市役所の写真がこちらです。

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高知市役所(2018年1月撮影)

どこにあるんだ?と思い探しまわった記憶があるのですが、あのときは建て直していて見つかりづらかったんだな…と思います。同じ都市に何度か行くとそのたびに変化を見つけられて面白いと、こういうときに思います。

なお、2年前は道路の東側にありましたが現在は西側にあります。地理院地図では東側のままなのでまだ移動してないようですね。

4.高知の起終点標

県庁から延びる道を直進し、県庁前交差点に到着します。

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国道195号起点、国道32号終点、国道33号起点

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国道55号終点、国道56号起点、国道194号起点

ここには、国道32号・33号・55号・56号・194号・195号の起終点標があります。表記されているのはこの6本ですが、実際は国道197号と国道493号の起点でもあります。

起点となっているのは国道33号(~愛媛県松山市四国山地経由)、国道56号(~愛媛県松山市宇和島経由)、国道194号(~愛媛県西条市)、国道195号(~徳島県徳島市四国山地経由)、国道197号(~大分県大分市、一部海上国道)、国道493号(~高知県安芸郡東洋町)です。

終点となっているのは国道32号(香川県高松市~)、国道55号(徳島県徳島市~、室戸岬経由)です。

ちなみに徳島県徳島市かちどき橋が起点の国道55号と終点の国道195号については同じような起終点標があり、取り上げております。その記事はこちらです↓
octoberabbit.hatenablog.com

 

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連続するおにぎり

「今昔マップ」より

地理院地図を見ると国道マークが8個ついてます。よく見るとすごいですね…。

今回は趣味的内容ばかりになってしまいましたがここで一度切ります。

次回も高知市街地をめぐっていきます。

 

次回記事はこちらです↓
octoberabbit.hatenablog.com

 

参考サイト

一般社団法人 東京都測量設計業協会/道路元標
https://www.sokuryo.or.jp/db/dourogenpyou
国土交通省国土地理院/基準点成果等閲覧サービス
https://sokuseikagis1.gsi.go.jp/top.html

すべて2020年4月25日最終閲覧

四国旅行記高知編②高知城編

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どうもこんにちは。10月うさぎです。

 

今日も高知旅行の続きを書こうと思います。前回は日曜市に行き、「藤並神社」の石柱の謎を解明しましたが、今回は高知城に登ります。

前回の高知旅行記を読んでいない方はこちらから読めます↓

octoberabbit.hatenablog.com

 それでは、よろしくお願いいたします。

 

   

1.板垣退助銅像

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高知城追手門

追手門から高知城に入ります。

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板垣退助

門をくぐってすぐに、板垣退助銅像が出迎えてくれました。板垣退助自由民権運動の主導者として有名ですよね。そして板垣退助の名言といえばこちら。

「板垣死すとも自由は死せず」!

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「板垣死すとも自由は死せず」

銅像の近くにこの名言の刻まれた石碑もあります。

これは板垣退助が暴漢に刺された事件(岐阜事件)のときに発したとされる言葉なのですが、発言の内容から板垣退助が死に際に発した言葉だと思っていました。ですが実際は死んでなかったことを知りました。(調べていて初めて知った…)

岐阜事件が1882年で板垣退助は当時44歳、亡くなったのは1919年で83歳なのでこの発言後30年以上生きていたことになります(当時にしてはだいぶ長生きな気がする)。ちなみに岐阜事件では死ななかったものの、何か所か負傷したようです。

板垣退助に挨拶をして、高知城を登っていきます。

2.リョーマの休日

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リョーマの休日

リョーマの休日。

誰がうまいこと言えと。

と思ってしまったのですが、これは高知県観光振興部観光政策課が作ったキャッチフレーズのようです。やっぱりと言いますか、元ネタは坂本龍馬と「ローマの休日」です。

3.アイスクリン

高知城を登っていると、アイスクリンの屋台を見つけたので買ってしまいました。

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アイスクリン

これがアイスクリンです。

「アイスクリームじゃないの?」

アイスクリンです。

アイスクリンは生クリームや牛乳の代わりに脱脂粉乳や卵を用いたアイスです。昔は生クリームや牛乳の調達が現在と比べ難しかったため開発されました。しかしそれらの調達も容易になり、アイスクリームと比べ濃厚さがないからか、ほかの地域では衰退してしまい、現在は高知以外ではまず見かけない存在となったようです。

味はアイスクリームと比べ、甘さひかえめであっさりとしています。シャーベットみたいな感じです。美味しいです。

ちなみにアイスは6種類のなかから3種類が選べました。私は上からいちご、ソーダ、ゆずをチョイス。そして3個で200円。安い!

 

4.高知城

アイスクリンに元気をもらい、登り続けると…

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高知城

高知城に到着しました!

受付でお金を払い、中に入ります。まず入るのは、本丸御殿です。

実は日本のお城で、現在も当時の本丸御殿が残っているのは2ヶ所しかないみたいです。1ヶ所はここ高知城として、もう1ヶ所は…

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川越城本丸御殿

川越城です。

川越城高知城とは違い本丸御殿以外はほとんど残っていないのですが、こんなところで地元を感じて少し嬉しくなりました。

 

ここで高知城について少し説明します。

高知城は、1601年に土佐藩初代藩主、山内一豊が築城を始め、1603年に完成しました。

しかし1727年の大火で追手門以外がすべて焼失してしまいました(追手門は1664年に再建したものでこれが現在でも残っています)。

1749年に現在の天守が完成しました。

1873年の廃城令により、天守等本丸周辺の建物と追手門だけが残され、ほかの建物は解体されました。

1874年、高知公園として一般開放され、現在に至ります。

 

城内には高知城についてのさまざまな展示があり、それを見ながら階段を上がっていくと…

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天守最上階に到着します。

ちょっと曇っているけど、見晴らしがいい!

そういえば、高知市内にはタワー的な建物がないから、市内で一番見晴らしがいい場所はここかもしれないな。

 

ひとしきり満喫したら、下りてきます。

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いろいろ買いました

城から下りた後に、いくつかグッズを買いました。

一番左側は日本100名城スタンプ。もらえそうならもらっているけれど、もう結構回ってしまったので今から集めるかは微妙…。

真ん中は城カード。ダムカードを嚆矢としたカードシリーズ、ついに城でも出たか、と思い購入しました。ほかの城で見たことはないですね…。

一番右側は御城印。御朱印の城版です。最近御城印を売っている城が増えているようです。ただ、私はあまり目撃したことがないのでこれで2枚目くらいです…。

 

 

その後は高知城から下りて、高知のシビックセンターへ向かいます。

ここから先は、次回とさせていただきます。

 

次回記事はこちらです↓

octoberabbit.hatenablog.com

  

【余談】

そういえばGWは高知城開くのかな?と思い、調べたところ、4月10日から5月6日まで、コロナ感染拡大防止のため休館とのことです。

  

参考にしたサイト

高知市/板垣退助
https://www.city.kochi.kochi.jp/site/kanko/taisuke.html
リョーマの休日~自然&体験キャンペーン~/キャンペーン概要
https://kochi-experience.jp/summary.html
高知名物、1×1=1 アイスクリン
http://www.1kakeru1.com/
高知城/高知城の歴史
https://kochipark.jp/kochijyo/about-kochi-castle/history-of-koch-castle
高知城/お知らせ
https://kochipark.jp/kochijyo/

 

すべて2020年4月24日最終閲覧

 

 

四国旅行記高知編①日曜市と謎の石柱編

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どうもこんにちは。10月うさぎです。

 

今日からは高知旅行記を書こうと思います。

前回までの徳島旅行記はこちらから読めます↓

octoberabbit.hatenablog.com

 

高知旅行記を書き始めようと思いますが、その前に…

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豪華な朝食

高知の泊まったホテルで出た朝食なのですが、

これすごくないですか?

これに大浴場、サウナもついて5300円で泊まれました。

素泊まりプランもあり、値段は1000円差だったため、この朝食は1000円ということになります。だが1000円でこの量はすごい。しかも美味しい。

 

美味しい朝食を食べたところで、本題に入ります。

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とさでん交通軌道線

ホテルから路面電車に乗って、高知駅へ向かいます。コインロッカーに荷物を預けるためです。なお今回の高知旅行記路面電車の出番はここだけ。

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高知駅

荷物を預けて、高知旅行記スタートです!

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高知駅前の3人の銅像

高知の3人の偉人の銅像高知駅前にあります。左から武市半平太坂本龍馬中岡慎太郎銅像です。

武市半平太土佐勤王党を結成し、土佐藩参政・吉田東洋の暗殺によって土佐藩の藩論を尊王攘夷に転換させることに成功した人物です。

坂本龍馬中岡慎太郎薩長同盟の結実に尽力した人物です。

(あまり歴史には詳しくないもので、雑な感じの説明しかできない…勉強せねば…)

 

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はりまや通り

はりまや通りを南下します。高知橋を渡ったら左折し、江の口川沿いを歩いていくと神社が見えてきます。

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高知八幡宮

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高知八幡宮

高知城下の鎮守、高知八幡宮です。

高知八幡宮は大高坂城(現在の高知城)の守護神として石清水八幡宮から勧誘してできた神社です。正確な勧誘年は不明ですが、鎌倉時代末期と思われるようです。

しかし現在は高知城内にありません。明治維新後に「氏子の中心地に氏神様を迎えたい」と地元住民が懇望したので1871年に現在地に移されました。

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○○城下鎮守

御朱印をいただきました。そういえば前日に徳島城下総鎮守の春日神社からもらっていたこともあり、「○○城下鎮守」の御朱印が並びました。

ちなみに春日神社はここで取り上げられています↓

octoberabbit.hatenablog.com

 

はりまや通りに戻り、追手筋通りで右折します。追手筋通りをそのまま直進すると高知城に到着します。

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人だかりができている

人だかりを発見しました。

この日は日曜日でした。

そう、追手筋通りでは毎週日曜日に、日曜市が行われるのです。

日曜市は1690年以来、300年以上にわたり毎週日曜日に開催されている市場で、野菜や果物のほかに金物や植木まで売っています。

せっかくなので、入ってみましょう。

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野菜や果物が安値で売られています。どれも美味しそうですが、ここで買うと東京まで持ち帰らなければならないので断念しました。

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混んでるなぁ

それにしてもすごい人だかりです。既に高知県でもコロナ感染者は出ていたんですけどね…。

美味しいと評判のいも天の前には長蛇の列ができていましたが、朝食の量が多くあまりおなかがすいてなかったのでスルーしました。食べておけばよかったかな…でも混んでたしな…

ちなみに日曜市に行ったことをTwitterでつぶやいたところ、フォロワーさんから「実は今日(2020年3月22日)から日曜市が再開したんですよ!その前の2回は開催しなかったんです(コロナ)。運が良かったですね!」というリプライをいただきました。本当に運が良かったと思います。

私が日曜市についてつぶやいたツイートはこちらです↓

なお、その後はコロナの脅威がありつつも市民の台所として時間短縮で開催していたようですが、GWに開催すると観光客を誘引して大変なことになる、ということで4月26日と5月3日の日曜市は中止となったようです。

 

日曜市をくぐりぬけたら、高知城がある高知公園に到着します。

せっかくなので高知城歴史博物館で勉強してから高知城へ行こう、と思うと…

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臨時休館中でした

がーん。

コロナの影響で今日(3月22日)まで臨時休館でした。

調べたところ、翌日からは通常営業していたそうです…惜しかった。まあ、次の日月曜日で会社だから行けないけど…

しかし、4月10日から再び臨時休館となり、5月6日まで休館のようです。

残念だけどしょうがないよなぁ…と歩いていたら

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縣社 藤並神社

「縣社 藤並神社」と刻まれた石柱を発見。

参拝したいな、と思い高知公園に入ったものの…

いくら探しても、神社らしきものが見当たらない。

このときは諦めたのですが、後で検索してみたところ、1975年に山内神社と合併し、今は藤並神社はなくなっているとのこと。

山内神社と藤並神社の経緯は以下のとおりです。

 

藤並神社は1806年、第10代藩主山内豊策の時代に初代藩主山内一豊と妻の見性院、第2代藩主の山内忠義を祀るために高知城内に建てられました。

明治に入った後の1871年土佐藩最後の藩主、第16代の山内豊範山内神社を創建、第3代藩主から第14代藩主までの霊を祀りました。

1932年に第3代藩主から第14代藩主までの霊は藤並神社に祀られることになり、山内神社には第15代・第16代藩主が祀られることになりました。第15代と第16代の藩主が個別で祀られた理由は、幕末維新における功績を顕彰するためです。

しかし1945年の高知大空襲により、山内神社、藤並神社はどちらも焼失。

1975年の山内神社再建の際に、藤並神社に祀られていた初代から第14代までの藩主、そして初代藩主の妻の霊を合祀するために合併したようです。

これで山内神社土佐藩歴代藩主の霊が全員揃ったことになります。

 

この経緯をたどると、「合併するべくして合併した」印象がありますね。

で、肝心の山内神社ですが、今回の旅行では行ってません。

「えぇ~」と思われる方もいるかもしれませんが、この事実を知ったのが帰った後だったからです…

ただ、2年前に高知に訪れたときに、今回行ってない近くの神社に訪れた記憶があったので、写真フォルダを探してみたところ…

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山内神社

2年前に山内神社に行っていたことが判明しました。

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山内神社御朱印

御朱印もいただいていましたが、土佐藩の歴代藩主が祀られていることは知らなかったのでそれ関係の写真は残っていません。

 

長くなりましたが、これが「縣社 藤並神社」の石柱の真相です。

そして、目の前に高知城が見えますが高知城に登るのは次回にします。

 

次回記事はこちらです↓

octoberabbit.hatenablog.com

  

参考サイト

高知八幡宮/高知八幡宮とは
https://www.kochi-hachimangu.com/about/index.html
高知市/日曜市
https://www.city.kochi.kochi.jp/site/gairoichi/
高知県高知城歴史博物館
https://www.kochi-johaku.jp/
山内神社/御由緒
http://www.yamauchijinjya.net/

 

すべて2020年4月23日最終閲覧

 

四国旅行記徳島編④徳島そごう編

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どうもこんにちは。10月うさぎです。

 

Twitterで #1いいねごとにコロナ収束後に行きたい場所について語る というハッシュタグを1週間くらい前に作ってみたのですが、このハッシュタグ、私の知らない間に多くのユーザーの方が使用しておられたようで。自分が考えたハッシュタグが全然知らない人に使われ、かつ元気を与えていると思うとうれしくなりました。

ちなみに元祖ツイートはこちら↓

 

前座はこのくらいにして、徳島旅行の続きを書こうと思います。前回は眉山ロープウェイに乗りましたが、今回は徳島そごうへ行きます。

徳島旅行編をまだ読んでない人はこちらから読めます↓

octoberabbit.hatenablog.com

 それでは、よろしくお願いします。

 

春日神社を出て、駅のほうへ向かいます。

それにしても…

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一応駅前通りなのにね。

全然人がいない。

一応ここ、徳島駅眉山ロープウェイをつなぐ大通りなんですけどね。

脇にアーケードを見つけたので目をやると…

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ガラガラ

こっちも人がいない。

大丈夫か、徳島。

今、土曜の夕方だぞ。

ああ、大丈夫じゃないからこうなるのか。

…徳島そごうが閉店に追い込まれたのも。

…そう、今回の旅の目的は

「徳島そごうが今年8月に閉店すると百貨店のない都道府県になるから」。

さらにもうひとつ突っ込むと、

「徳島そごうは現在では数少ない屋上遊園地が残っている百貨店であり、閉店するとそれもなくなってしまうから」。

 

唐突ですが、地元の話をします。

私は埼玉県川越市の出身です。川越といえば蔵造りのまちなみが有名ですが、地元民は行きません。地元民は川越駅から大正浪漫夢通りまでを結ぶ商店街、クレアモールに行きます。そしてクレアモールの中心に位置する百貨店こそ…

丸広百貨店川越店 です。

川越の街(特に蔵造り周辺)は川越城の城下町なのですが、

クレアモールは丸広百貨店の城下町なのです。

そう、

現代の川越城丸広百貨店なのです。

かつて、丸広百貨店にも屋上遊園地がありました。

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最終日なのでめっちゃ混んでますが普段は閑古鳥が鳴いてました

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観覧車の上から見た風景

しかし、耐震工事の関係で2019年9月1日をもって閉園となりました。

ひとつの時代の終わりを感じました。

どうやら、立派な観覧車も取り壊されてしまったようです。

悲しいです。

 

…地元語りはこれくらいにして、百貨店、しかも駅前の百貨店がなくなるのってひとつの時代の終わりを迎えることだと思うんですよ。

そして徳島市の人口は約25万人(2020年4月1日現在)、これだけ人がいれば多少の賑わいがあってもいいと思うんですね。土曜日の夕方なんだから。

じゃあみんなどこにいるのか…

…おそらく、徳島環状線沿いにあるイオンモール徳島とかにいるんじゃないんですかね。

徳島は都市部とは違い、鉄道が発達しているとは言えません。私も川越といえど郊外の出身、車社会の地域出身だからわかるのですが、都市部ではない地域で生活を営む上では車があったほうが明らかに便利、というかないと生活できません。そうなると車社会化する前にまちを築いた駅前は開発されず、郊外が開発され、人々は郊外に車で行くため駅前は寂れていく…といった現象が発生します。これは全国の地方都市で起こっている現象です。ただ、都道府県単位で百貨店が一軒もなくなるのは初めてだと聞いたので見ておきたいと思いました。

ちなみに徳島県は2番目に百貨店がなくなる県となりました。というのも山形県唯一の百貨店、大沼が今年1月に破産したため、山形県のほうが先に百貨店ゼロの都道府県となったからです。

 

また、百貨店がなくなるので屋上遊園地もなくなってしまうのですが、屋上遊園地も現在残っている場所が少なくなりつつあるので見ておきたい、というのもあります。高度経済成長期の時代、「百貨店に出かけるのがおでかけ」といった時代には多くの百貨店に屋上遊園地が設置されていました。しかし1972年の消防法の改正により建物の屋上の半分を避難区域として設置することが義務付けられ、大型遊具が設置できなくなったことや、テーマパークやゲームセンターといったほかの娯楽施設が充実したこともあり、屋上遊園地は年々減少しています。現在では全国で数えるほどしかありません。そのため、屋上遊園地も見に行きたいと思ったのです。

 

語っているうちに、徳島そごうが見えてきました。

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徳島そごう

新町川沿いに建つ徳島そごうは夕日に照らされ、美しかったです。

それでは、中に入ってみましょう。

まず、目指すは屋上遊園地です。

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屋上遊園地にはだいたいお稲荷さんがいる

まず、屋上のお稲荷さんにご挨拶。

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ULTRA COASTER

こんな感じのアトラクション、現代のゲームセンターではまず見ませんね。

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夕日が哀愁を誘う

もう引退した遊具たちでしょうか。

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アンパンマン

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ピカチュウと遊具たち

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丸広百貨店にもいた

そういえばこのアンパンマンピカチュウ丸広百貨店にもいた記憶あるな…と思い写真フォルダ内を探したところ、いました。

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乗り物たち

乗り物がめちゃくちゃ充実してますが、誰も乗ってません。

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ひょうごけんけい

ここ、徳島県だから。

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デゴイチ

小さなデゴイチもいましたが、誰も乗ってませんでした。

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ゲーセン

屋内にもゲームセンターがあります。

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パチンコ

パチンコもあります。

それにしても…

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いつの曲?

この太鼓の達人、いつから更新してないんだろう。

Ring a Ding Dong龍馬伝…流行った記憶はあるけどだいぶ昔だよな…と思い調べてみたところ、どちらも2010年の曲でした。10年前から更新してないんかい!

 

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「レストラン街」

屋上遊園地から階段を下りて、レストラン街に行きます。「レストラン街」と書いてあるのに…

営業中2店舗。

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鳴門舩本

和食店の鳴門舩本と、

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四川料理 大唐

中華料理店の四川料理 大唐だけ。

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撤退しちゃった店舗なんだろうなぁ

あと全部壁。

ちょっとこれ酷くないか?

まあ…今年8月に閉店するからほかの店舗は全部撤退しちゃったんだろうけど…

 

あとのフロアは割と通常営業の印象を受けました。コロナの影響か、そもそも人がいないのかわかりませんが、あまり混んでないと思いました。

8階はロフトと紀伊国屋書店があります。どこかで見たような風景だな…と思いましたがおそらく大宮そごうです。そごう繋がり。

7階は子供服や無印良品

6階は家具やインテリアのフロア。

5階は紳士服や宝石のフロア。

3~4階は婦人服のフロア。

2階は婦人雑貨や化粧品売場。

1階はキャラクターファッションの売場。

そして地下1階は食品館。デパ地下ですね。

ちょっと疲れたのでジューススタンドでジュースを飲みました。

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疲れた体に染みる味

デパートのジューススタンドっていいよね。

徳島特産のみかんジュースを飲んで一休み。

  

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徳島駅

北側出口から出ると、徳島駅が目の前に見えます。

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こんなに大きな百貨店がなくなるとは…

徳島駅から見た徳島そごう。こんなに立派な百貨店がなくなるなんて、寂しいなぁ。

 

以上で、四国旅行記徳島編は終わりです。

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今回の徳島旅行のGPSログ(地理院地図に加筆)

総移動距離(一部眉山ロープウェイでの移動も含むが他はすべて徒歩)、22km。歩いたなぁ…普段デスクワークの仕事をしているので筋肉痛になりました。

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特急剣山

特急剣山に乗って、阿波池田駅で乗り換えて高知へ向かいます。

徳島編はこれで終了ですが、次回から高知編が始まります。お楽しみに!

次回記事はこちらです↓

octoberabbit.hatenablog.com

  

【余談】

徳島そごうは2020年8月末に閉店するようですが、4月18日から当面の間、コロナにより臨時休業とするそうです。そもそも徳島そごうの閉店の理由のひとつとして、そごうの経営悪化もあります。そのためほかにも岡崎店(愛知県)、大津店(滋賀県)、西神店(兵庫県)が同時に閉店します。そう考えると、コロナ臨時休業からそのまま閉店してしまう可能性もあります。時勢的に行くかどうか迷いましたが結局行ってよかったと思いました。そして、もしかしたらそのまま閉店してしまうのではないかと思うと悲しいです。

 

参考サイト

徳島市/徳島市の人口・世帯数
https://www.city.tokushima.tokushima.jp/shisei/toukei_johou/jinkousetaisu_tokei/jinkou_setaisu.html
そごう徳島店
https://www.sogo-seibu.jp/tokushima/floor_guide/

すべて2020年4月22日最終閲覧

 

四国旅行記徳島編③眉山編

どうもこんにちは。10月うさぎです。

 

外出自粛のため在宅勤務の日々です。私は今資料作りをしているのですが、どうやらその資料に誤字があったようで。チャット上ですが怒られました。誤字くらい誰にでもあるやろと思ったのですが再発防止策を立てろと。「資料が完成したら最後まで読むだけじゃなくて文字を辿り誤字の発生を抑える」と回答しました。でも誤字って恥ずかしいですからね。ここでも確認しますが、万一あった場合はコメント等で教えていただければ幸いです。

 

前座はこのくらいにして、徳島旅行の続きを書こうと思います。前回は徳島市街地を歩きましたが今回は眉山ロープウェイに乗ります。

徳島旅行第1段、第2段はこちらから読めます↓

octoberabbit.hatenablog.com

octoberabbit.hatenablog.com

 

それでは、よろしくお願いします。

 

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阿波おどり会館

徳島眉山天神社の隣に阿波おどり会館があります。ここの5階が眉山ロープウェイの山麓駅なのでそちらに向かいます。ちなみに2~3階では実際に阿波踊りを見たり、阿波踊りに関する展示を見たりすることができるようなのですが、今回は時間の都合上訪れておりません。また行く機会があれば行きたいです。

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眉山ロープウェイ

これが眉山ロープウェイです。スヌーピーっぽいキャラクターが描かれてますがあわぎんこと阿波銀行のキャラクターでしょうか。ホームページにもそのキャラクターがいることは確認したのですが名前はわかりませんでした。

そのまま6分くらいロープウェイに揺られていくと山頂に到着します。

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眉山から見る淡路島方面

すごくいい天気!快晴だったので淡路島がはっきり見えます。

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眉山から見る紀伊半島方面

うっすらですが、紀伊半島も見えますね。

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平和記念塔 パゴダ

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平和記念塔 パゴダのご案内

山頂にはパゴダがあります。このパゴダは、太平洋戦争のときのビルマ戦線で散華した人をしのび、1958年に建立されたものです。そしてそのパゴダの下には…

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一等三角点 眉山

三角点があります。

眉山ロープウェイからの景色を見に来た人は多いけど三角点に目をとめる人はおらず、近づいて接写してたらすごい変な人を見る目で見られました。

「一等三角点 眉山」です。設置は1958年なのでパゴダが建設されたのと同タイミングで設置されたのでしょうか。選点は1886年なのでそれ以前から設置されていて、パゴダが建設されたタイミングで交換したのかもしれません。

保護石が4個だけではなく、標石を囲むように置かれています。立派なキャプションもあるのですが、ほとんどの人は目にとめずスルーしてました。

 

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歩き続けて疲れてきたのでカフェで休憩します。写真はいちごアイス。

それにしてもこの休憩所…人があまりいない。

展望台にいた人数に対して明らかに人が少ない。

その理由はなんとなくわかりました。

そう…

アニメ推しが強いカフェなのです。

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マチ★アソビ Animation spot

これは徳島市でやっているアニメ・ゲーム系イベント「マチ★アソビ」にちなんだカフェなのです。店内にあるテレビからは今後放送予定のアニメの予告版が流れていました。

徳島市で行うこのイベントは地域おこしとして良いと思うのですが、眉山展望台にいる人数と比べて明らかに人が少なく、集客がうまくいっていない印象を受けました。

徳島市内にマチ★アソビの関連カフェを営業するのは良いと思うのですが、ここじゃなかった印象があります。展望台はご年配の方が結構来ていたのに、この店内に1人もいなかったのはちょっとなと。眉山ロープウェイ山頂駅周辺にある展望休憩所はここしかないので、もう少し一般受けするもののほうがよかったのではないかと思います。

 

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そういえば眉山のそれ以外の場所にもアニメ関連グッズが多かったです。1枚目は鬼滅の刃、2枚目はFate stay nightですね。

 

眉山から下りて、行く前に預けていた御朱印を受け取りに行きます。

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眉山稲荷とお狸さんの御朱印

眉山稲荷と九人大明神(お狸さん)の御朱印です。つくしが描いてあるのが季節を感じます。

 

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眉山山麓の寺社地

眉山の麓には寺院が多くあります。城下町特有の防衛上基地として設置された寺社地ですね。寺社地のなかに、1社の神社があります。

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春日神

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春日神

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春日神社の御朱印

春日神社です。御朱印に「徳島城下総鎮守」と書かれたはんこが押してあります。御朱印をもらうと墨や朱を吸うための紙が挟まれるのですが、それが新聞紙の徳島そごうの広告だったのでふふっと笑ってしまいました。

ここから徳島そごうへ向かいますが、徳島そごうの話はまた次回にします。徳島そごうがまた先延ばしになりましたが、そろそろ2,000字になってしまいますので…。あと、徳島そごうが目的で今回の旅行を実施したので、じっくり書きたいということで次回にまわさせていただきます。

 

次回記事はこちらです↓

octoberabbit.hatenablog.com

 

【余談】

今年の阿波おどりはコロナのため中止になったようですが、実はこの情報を入手したのがこの記事を書いている最中だったため驚きました。ちなみに阿波おどり中止は戦後初とのことです。未曾有の事態ですからね、仕方ないです。来年は阿波おどりができることを祈りましょう。

 

参考にしたサイト

阿波おどり会館/施設のご案内
https://awaodori-kaikan.jp/information/
阿波銀行 あわぎん
http://www.awabank.co.jp/kojin/
国土交通省国土地理院/基準点成果等閲覧サービス
https://sokuseikagis1.gsi.go.jp/top.html
マチ★アソビ/マチ★アソビとは?
http://www.machiasobi.com/info/index.html
マチ★アソビCAFE
http://machiasobi.com/machiasobicafe/

すべて2020年4月21日最終閲覧

 

 

四国旅行記徳島編②徳島市街地編

どうもこんにちは。10月うさぎです。

今日は寒いですね。雨も降っていたので今日は1日家におりました。最近は外出自粛なので外に出ても買い出しか散歩なんですけどね。いつも昼休みの時間は散歩をしているのですが今日はお昼寝にしました。起きたら昼休み終了1分前だったのでびびりました。

 

前座はこのくらいにして、徳島旅行の続きを書こうと思います。前回は徳島城に行きましたが、今回は徳島市街地に行きます。

前記事はこちら↓ 

octoberabbit.hatenablog.com

それでは、よろしくお願いします。

 

陸橋を渡り、線路の反対側に行きます。

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徳島運転所

徳島運転所が見えます。

そのまま直進すると徳島市役所に到着します。

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徳島市役所

これが徳島市役所です。割とオーソドックスな鉄筋コンクリート造りの庁舎ですね。

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小さな通路

徳島市役所の東側に、小さな通路があります。

先に進むには、また線路の反対側に行く必要があるのでくぐります。トンネルをくぐり、大きな通りにぶつかったら右折します。そのままひたすら南下すると、大きな橋が見えてきました。

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かちどき橋

かちどき橋です。

かちどき橋は新町川にかかる橋で、徳島の交通の要衝となっています。

実際に国道11号(~愛媛県松山市)、国道55号(~高知県高知市室戸岬経由)の起点、国道28号(兵庫県神戸市~)、国道195号(高知県高知市~、四国山地経由)の終点となっています。

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国道11号起点

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国道28号終点

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国道195号終点、わかりづらいが国道55号起点も見える

橋の西南側にそれら4本の国道の起終点標もあります。

かちどき橋のWikiではこれが「道路元標」として紹介されていましたがこれは起終点標です。徳島市道路元標は現存しません。そもそも徳島県内に現在確認されている道路元標が0件なのでもしかしたら徳島県は道路元標を設置しなかったのかもしれない。

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徳島県

かちどき橋を渡るとひときわ目を引く建物があります。

徳島県庁です。

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1909年測図「徳嶋北部」

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1934年二修「徳島」

「今昔マップ」より

徳島県庁は1909年の地形図では現在の徳島市役所の位置にありますが(ちなみに徳島市役所は現在の裁判所の位置にありました)、1934年の地図では現在の位置に移動しています(徳島市役所も同様)。

そして…徳島県庁で思わぬものを発見してしまいました。

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経緯度標

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経緯度標

経緯度標です。

旧県庁舎跡に設置され、緯度、経度、標高が記載してあります。

 

この数値通りで地理院地図で検索してみたところ、ほぼ位置が一致したため(ダジャレじゃないよ)、世界測地系の座標で書かれていると思われます。

この後は眉山ロープウェイへ向かいます。

その前に、こんな場所を見つけました。

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栄町(無料案内所の看板がでかい…)

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鷹匠町1丁目

女性の読者の方は不快な思いをされるかもしれませんが、男性の読者の方、特に地理屋さんは好物ですよね、この手の街

そう、歓楽街です。

私も最初の頃は「うわ…」と思っていましたが、慣れてきました。私は関わろうとは思いませんが、街があればどこかしらにこのような街は必要だと思います。…まあ、ここ通ったの15時くらいだったので、まだ静かですね。

 

気を取り直して眉山の方角へ進みましょう。

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大切にしましょう水準点

水準点を見つけました。

「一等水準点 第5072-1号」です。そして…

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一等水準点 第5072-1号 珍しいカラーマンホール型水準点

見てくださいこのカラフルなカラーマンホール水準点。

マンホール型の水準点はたまに見るけれど、カラーマンホールは珍しい。

ナニコレ珍百景で登録された水準点は金属標型だったけど、こういう綺麗な水準点を登録してくれたらもっとよかったのに…と思わないでもない。

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丁寧なキャプション付き

そしてこの水準点は徳島市立新町小学校の裏に設置されていることもあり、小学生でもわかるようにルビ付きの丁寧なキャプション付きです。

 

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徳島眉山天神社

眉山ロープウェイの繋がっている阿波おどり会館の隣に、気になる神社があるので寄っていきましょう。

徳島眉山天神社です。

徳島眉山天神社は1809年創建、徳島城主一族の蜂須賀公が代々保護してきました。そして、天神様=菅原道真=学問の神様という公式通り、多くの受験生がこの神社に参拝するようです。

そしてこの神社の注目ポイントといえばお洒落な御朱印。実は2年ほど前にも徳島を訪れており、そのときに天神社の御朱印はいただいているので今回は眉山稲荷と九人大明神(お狸さん)の御朱印をいただくことにしました。

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徳島眉山天神社の御朱印

これが当時いただいた天神社の御朱印です。

社務所御朱印帳を出したところ、

「お渡しするのに1時間ほどかかるのですがよろしいですか?」と聞かれました。

(御朱印で1時間待ちは滅多にありません。書いてほしい人がいっぱいいたのだと思います。)

1時間かかるならその間に眉山ロープウェイに乗ってきたほうがいいな、と思ったので御朱印帳はそのまま預けて阿波おどり会館へ入りました。

 

きりが悪い感じがありますが、今日はここで切りたいと思います。

次回は眉山ロープウェイに登り、その後徳島そごうへ行きます。

 

次回記事はこちらです↓

octoberabbit.hatenablog.com

 

参考にしたサイト

国土交通省国土地理院/基準点成果等閲覧サービス
https://sokuseikagis1.gsi.go.jp/top.html

徳島眉山天神社
https://www.bizan-tenjinsha.org/

すべて2020年4月20日最終閲覧

 

 

四国旅行記徳島編①徳島城編

(このブログでは)はじめまして。10月うさぎです。

このブログは1年以上前から設置していましたが、本格運用してませんでした。

理由は、マルチアカウントの運営が難しいという性格にあります。

実際、Twitter「10月うさぎ」はなんだかんだ5年くらい続けることに成功してますが、ほかのSNS、たとえばInstagramはほぼ更新しない(漫画を読むだけになっている)、Facebookも実名イベント向けなので1ヶ月に1度更新すればいい方みたいになってます。

そんな私でも、目標があります。

モノカキの仕事ができればいいなと思っています。

しかし仕事で疲れ果てておりブログ更新もなかなか難しかったのです。

そこで今はコロナ騒ぎで在宅勤務、他人とのストレスも0に近いです。これは千載一遇のチャンスでは?と思い、再開する流れになりました。目標(できるとは言ってない)の更新目標は毎日ですが、できなかったらごめんなさい。

 

前振りが長くなりましたが、四国旅行についての説明をします。

四国旅行は2020年3月21日から22日にかけて徳島と高知へ行ってきた記録です。コロナ騒ぎの中何しとんじゃい!と思う人もいるかもしれませんが、

ごめんなさい。行きたかったんです。

今はそれどころじゃないので当面は旅行するつもりはないです。当面旅行する予定のない今だからこそ、過去の旅行を振り返りたいのです。

 

さて、2020年3月21日、12時半。

神戸三宮からバスに乗り、淡路島をこえて徳島駅前にやってきました。

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徳島駅

徳島駅は南西方向にしか出口がありませんが、北東方向へ進みます。

踏切を渡ると、徳島市立体育館(とくぎんトモニアリーナ)が見えます。

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徳島市立体育館(とくぎんトモニアリーナ)

「とくぎんトモニアリーナ」のとくぎんは徳島大正銀行の略称で、2018年4月1日からネーミングライツでその愛称がつきました。

そして、とくぎんトモニアリーナの西端にはアレがいます。

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一等水準点 第5071号

そう、水準点です。

水準点とは、標高の基準となる基準点です。私は基準点マニアなので基準点ネタは割と頻繁に出てくると思います。興味ない人はここはスルーしても大丈夫です。

ちなみにこの水準点は「一等水準点 第5071号」です。中心に基準となる金属標と、保護石が4個ついています。保護石は名前通り、基準点を保護するために置かれている石です。

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「大切にしましょう水準点」

また、「大切にしましょう水準点」の看板が立っています。

ちなみに最近ナニコレ珍百景で水準点が登録されたとか…全国に約17,000点もあるのに

水準点を写真に収めたら、先に進みましょう。

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SL

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SLのキャプション

SLが見えてきました。これは8620形式蒸気機関車です。1923年から徳島県内を走り、親しまれてきましたが1969年に引退しました。看板の日付が翌年の1970年となっているため、翌年にはここに置かれたと思われます。SLの中に入ることもできるけれど、子供が入っていたので断念。

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城山を登る

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城山を登ります。城山は吉野川がつくった徳島平野の沖積地に孤立する分離丘陵です。

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徳島城・本丸

頂上まで登ると、広場に出ます。ここが徳島城の本丸です。

徳島城は、豊臣秀吉の命で蜂須賀家政が築城した城で、その後約290年間にわたりここを拠点として阿波・淡路国を治めていました。しかし1873年の廃城令で鷲の門を除くすべての建物が撤去されてしまいました。残った鷲の門も徳島大空襲で焼失したため、当時のものはありません。現在ある鷲の門は1989年に復元されたものです。

 

本丸の脇に、弓櫓跡があります。

そこに…ありました。三角点!

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四等三角点 城山

三角点も基準点の一種で、水準点が標高の基準となったのに対し、三角点は位置の基準となります。この三角点は「四等三角点 城山」です。

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四等三角点 城山

「一等水準点 第5071号」と同じく(少し形は違うけど)保護石が4個ついてます。これには表示杭がありませんが、ついているものもあります。

三角点を撮影したら、本丸を通って城山を降りていきます。

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阿波藩祖・蜂須賀家政

城山を降りると、藩祖・蜂須賀家政公の銅像があります。

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徳島城博物館

徳島城のことを勉強するために、徳島城博物館へ。この頃既に徳島県内でコロナ感染者は発生していましたが、博物館は開いてました。

300円払って館内に入ります。館内は撮影禁止のため写真はありませんが、城山を歩くだけだと徳島城に関する説明がいまいち不足しているので、訪れて勉強するとよいと思います。

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徳島城表御殿庭園

徳島城博物館に入館すると旧徳島城表御殿庭園にも入れるので、見に行ってみます。この庭園は徳島城内に築かれた桃山様式の庭園です。あまり日本庭園に関する知識はないので楽しめないかな…と思っていたら敷地が結構広く、歩きまわるだけでも面白かったです。知識があればもっと面白いんだろうな。

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これで四国旅行記徳島城編は終わりです。

できるだけ長く続けていきたいのと、あまり長くては読むほうも大変だと思うので(これで2000字です)ここで一度切ります。

次回は徳島城を出て、徳島のシビックセンターを歩きます。

 

次回記事はこちらです↓

octoberabbit.hatenablog.com

 

参考にしたサイト

徳島市/とくぎんトモニアリーナ
https://www.city.tokushima.tokushima.jp/shisetsu/sports/taiikukan.html
国土交通省国土地理院/基準点成果等閲覧サービス
https://sokuseikagis1.gsi.go.jp/top.html
国土交通省国土地理院/測量に関するミニ知識/第6回 標石基準点について(その3)
https://www.gsi.go.jp/chubu/minichishiki6.html
国土交通省国土地理院/高さの基準
https://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/suijun-base.html
日本100名城/徳島城
https://www.100finecastles.com/castles/tokushimajo/

すべて2020年4月19日最終閲覧