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四国旅行記高知編③高知県庁・高知市役所編

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どうもこんにちは。10月うさぎです。

 

今日も高知旅行の続きを書こうと思います。前回は高知城に登りましたが、今回は高知市街地を歩いてみたいと思います。

 

これまでの四国旅行記高知編をまだ読んでいない方はこちらから読めます↓
octoberabbit.hatenablog.com

 前回記事はこちらです↓
octoberabbit.hatenablog.com

 

 それでは、よろしくお願いいたします。

 

【目次】

 

1.高知県

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高知県

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現在の高知城周辺の地理院地図

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1907年測図 「高知」

上記2枚の地図は今昔マップより

高知城を下り、高知城から南側にまわると高知県庁があります。

今昔マップで最古の1907年測図の地図を確認しても、県庁舎の位置は高知城南側のお堀の中で変わっていません(1907年での楕円二重丸が県庁)。

この頃はまだ藤並神社があった頃ですね…。

藤並神社についてはこちらで取り上げております↓

octoberabbit.hatenablog.com

 そして現在高知県高知城歴史博物館になっている場所は土佐郡の郡役所(楕円の丸)と聯隊区司令部(★)があった敷地ですね。この隣にある神社が気になりますが、ここについてはあとで取り上げます。

 

2.高知市道路元標・水準点

そして高知県庁の写真の右下あたりに、かまぼこ形の石と白い柱が見えます。

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高知市道路元標

かまぼこ形の石は、高知市道路元標です。

道路元標とは、1919年に制定された旧道路法により、各市町村同士の距離の基準とするために設置されたものです。ここを基準として、それぞれの市町村間の距離が測られました。しかし1952年に制定された道路法により、道路元標は道路附属物となり、市町村の距離の基準としての役目を終えたため撤去されていきました。しかし約100年前に全国で一斉に設置されたものなので、現在でもそれなりに残っています。一説によると、全国で約2000箇所程度残っているとされています。

基準点マニアの中ではその設置経緯から、現在は使用されていなくても道路元標は基準点の一種である、とみなされている傾向があります。

また、道路元標の位置はその市町村の中心を定義しているといえます。そう考えると「なぜその道路元標はそこに設置されたのか?」と考えることができます。それを考えるのも道路元標集めの醍醐味といえます。

なお、高知市道路元標がここに設置された理由は高知県庁の前だから、と考えるのが妥当だと思います。

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高知市道路元標の横には距離が記された白い柱があります。正面が「東京 八八五・五キロメートル」、正面から左側に「松山市 一二二・三キロメートル」、正面から右側は「徳島市 一五六・四キロメートル」「高松市 一三八・五キロメートル」、裏側には「高知県」と書いてあります。そう考えると四国のなかでは松山市が一番近く、遠いのは徳島市なのですね。

で、これは何を基準にしているのか?と思い調べたところ、高知県庁・愛媛県庁間で直線距離は約77.5km(地理院地図で計測)で、自動車での最短距離が約117km(Googlemapで検索)だったため道路上での距離と思われます。

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一等水準点 第5002号

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一等水準点 第5002号

そして高知県庁の入口には水準点があります。

一等水準点 第5002号です。

これは金属標と「大切にしましょう水準点」の看板がついたタイプです。

 

3.高知市役所

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高知市役所

高知県庁の南西側にある建物が高知市役所です。前回高知を訪れたときにも高知市役所に行っているのですが「あれ?こんなに綺麗だったっけ?」と思いました。近づいて定礎を確認すると「令和元年11月」と書いてありました。やはり新しく建てられたもののようです。ちなみに2年前に撮った高知市役所の写真がこちらです。

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高知市役所(2018年1月撮影)

どこにあるんだ?と思い探しまわった記憶があるのですが、あのときは建て直していて見つかりづらかったんだな…と思います。同じ都市に何度か行くとそのたびに変化を見つけられて面白いと、こういうときに思います。

なお、2年前は道路の東側にありましたが現在は西側にあります。地理院地図では東側のままなのでまだ移動してないようですね。

4.高知の起終点標

県庁から延びる道を直進し、県庁前交差点に到着します。

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国道195号起点、国道32号終点、国道33号起点

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国道55号終点、国道56号起点、国道194号起点

ここには、国道32号・33号・55号・56号・194号・195号の起終点標があります。表記されているのはこの6本ですが、実際は国道197号と国道493号の起点でもあります。

起点となっているのは国道33号(~愛媛県松山市四国山地経由)、国道56号(~愛媛県松山市宇和島経由)、国道194号(~愛媛県西条市)、国道195号(~徳島県徳島市四国山地経由)、国道197号(~大分県大分市、一部海上国道)、国道493号(~高知県安芸郡東洋町)です。

終点となっているのは国道32号(香川県高松市~)、国道55号(徳島県徳島市~、室戸岬経由)です。

ちなみに徳島県徳島市かちどき橋が起点の国道55号と終点の国道195号については同じような起終点標があり、取り上げております。その記事はこちらです↓
octoberabbit.hatenablog.com

 

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連続するおにぎり

「今昔マップ」より

地理院地図を見ると国道マークが8個ついてます。よく見るとすごいですね…。

今回は趣味的内容ばかりになってしまいましたがここで一度切ります。

次回も高知市街地をめぐっていきます。

 

次回記事はこちらです↓
octoberabbit.hatenablog.com

 

参考サイト

一般社団法人 東京都測量設計業協会/道路元標
https://www.sokuryo.or.jp/db/dourogenpyou
国土交通省国土地理院/基準点成果等閲覧サービス
https://sokuseikagis1.gsi.go.jp/top.html

すべて2020年4月25日最終閲覧