この記事からはさらに道路元標について考えていこうと思います。
JR八高線の丹荘駅間にあります。右図の○が道路元標のあった位置ですが、ここに
丹荘村の役場があったことがわかります。
3.小布施村道路元標(2017年6月29日撮影)
今昔マップで調べてみるとこれも役場前だったようです。
ただこれは道路元標西側を通っている国道403号が谷街道(信濃国稲荷山・現千曲市
から信濃国飯山・現飯山市)であることから、街道筋であったともいえます。
4.長野市道路元標(2017年6月30日撮影)
現在は長野県長野市です。
長野市道路元標はキャプションによると高札場の跡です。高札場は領主からの
制令を板札に書いて領民に知らせた場所です。当然人が集まるような中心地に
配置されることが多いため、高札場は街の中心に置かれ、その跡地に
道路元標が置かれるケースは全国いたるところに見られます。
また、ここは善光寺の参道脇です。長野は善光寺の門前町として発生した都市である
ため、善光寺の参道脇に高札場や道路元標が置かれたのは自然であると言えます。
ちなみに1991年(平成3年)に改修されたものです。
5.松本市道路元標(2017年6月30日撮影)
現在は長野県松本市です。
松本市道路元標は千歳橋のたもとにあります。
千歳橋は武家地と町人地の境界であり、高札場もありました。
本町通りは千歳橋で大名町通りに名を変え、突き当たりに松本市のシンボル、
松本城があります。
そういった意味では一種の境界点であった地に道路元標が設置されたといえます。
6.大子町道路元標(2017年7月29日撮影)
現在の県道28号と旧役場前の道路の交点に建っています。
わずかに離れているかもしれませんが、概ね旧役場前と言ってよいと思います。
7.郡山市道路元標(2017年8月6日撮影)
キャプションによると、
安積国造神社の表参道の正面に当たる場所に建てられていたようです。
道路元標から少し南側の県道と県道を結ぶ東西の細い道が
8.成東町道路元標(2017年8月11日撮影)
現在は千葉県山武市です。
成東駅と成東の町の背骨となる通りの交差点に位置しています。
9.千葉市道路元標(2017年8月11日撮影)
現在は千葉県千葉市です。
千葉県庁の前に設置されました。
10.高崎市道路元標(2017年8月22日撮影)
高崎市道路元標は三国街道(県道25号線)と高崎城から高崎駅までを結ぶ道路の
交差点にあります。
まだまだ道路元標はありますが読むのもしんどくなってくると思うので
ここで切り上げます。
ここまでの道路元標の傾向として
交通中心地…2
役所・役場…3
参道…2
交差点…3
となります。
読んでくださりありがとうございました。
2019年1月6日
うさぎ