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うさぎの気まぐれ旅行記 大分・宮崎旅行①別府編

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 私は旅が好きで、日本全国旅してきた。47都道府県のうち、45都道府県に行ったことがある。では、行ってない2つの都道府県とはどこか。大分県と、宮崎県である。ただでさえ行きにくい九州で、新幹線が通っていない東九州は行きづらい。しかし、今回の旅行で初めて大分県と宮崎県に行ってきた。その様子を記録しようと思う。

1.大分へ向かう

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  2022年1月8日、9:40羽田発の飛行機で大分に旅だった。天候は晴れ、窓から見えた富士山が綺麗だった。

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 11:30、大分空港に到着。

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 そのまま空港バスで別府駅に向かう。1時間ほどバスに揺られ、別府駅に到着した。

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 駅前に「ピカピカのおじさん」という陽気なポーズをしたおじさんの像があったが、これは別府温泉の観光開発に尽力した実業家、油屋熊八の像である。

2.地獄蒸し

 別府駅からバスに乗り30分ほどで今日の宿泊地、鉄輪(かんなわ)温泉に到着した。13時半を少し過ぎた頃で、おなかが空いてきた。ここで別府名物、地獄蒸しを食べるために「地獄蒸し工房 鉄輪」に入った。しかし30分以上待つということで、その間に宿にチェックインを済ませた。しばらく待って、受付に呼ばれた。受付から食材をもらい、地獄蒸しの釜場に入る。釜に食材をセットして、15分ほど待つ。そこから取り出された食材が、これだ。

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地獄蒸し

 地獄蒸しとは、温泉から噴出する高温の蒸気熱を利用した調理法で、別府では江戸時代から用いられてきた。塩分を含む温泉蒸気で蒸した肉や野菜は、素材の味がした。調味料の味は一切しないので好き嫌いは分かれるかもしれないが、私は気に入った。

3.地獄めぐり①

 その後は西へ向かう。まず白池地獄に入る。

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白池地獄

 白池地獄の池は、青白い色をしている。これは噴出時、透明なお湯が、池に落ちたときに温度と圧力の低下により青白く変化するため、このような色になっている。敷地内には、温泉の熱で熱帯魚を飼育している熱帯魚館がある。数日前、桂浜水族館Twitterでアロワナのことを「マフィアのペットでおなじみ!」とツイートしていたため、アロワナを見てそれを連想してしまった。

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アロワナ

 次は、鬼山地獄へ行く。

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鬼山地獄

 鬼山地獄では約100度の温泉が湯煙を上げている。あまりの湯煙に、写真を撮ることができないほどだった。そして、鬼山地獄にはワニがいる。

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 大正12年(1923年)に日本で初めて温泉熱を利用してワニの飼育を開始したのが、鬼山地獄である。クロコダイル、アリゲーターなど、約80頭のワニを飼育している。

 鬼山地獄の道路挟んで向かい側にあるのが、かまど地獄である。

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かまど地獄

 氏神の竈門八幡宮のお祭りに、ここの地獄の噴気で御供飯を炊いていたことがその名の由来である。「かまど」という名前から、鬼滅の刃の展示が多くあった。また、煙の粒子を核として、湯煙を見せる実験が行われていた。

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 実験で出た湯煙はとても綺麗だった。

 地獄めぐり通りの坂を登っていく。右手側に「山地獄」という施設があるが、ここは地獄めぐり対象外の動物園である。そのまま行くと海地獄と鬼石坊主地獄がある。海地獄から行ってみよう。

 海地獄は、美しい。

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海地獄

 温泉中の成分である硫酸鉄が熔解し、美しいコバルトブルーになっている。一見涼しげだが、98度の熱湯なので触ってはいけない。

 鬼石坊主地獄にも行ってみよう。

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鬼石坊主地獄

 ここは灰色の熱泥がポコポコと沸騰している。この沸騰する様子が坊主の頭に似ていることからこの名がついたようだ。天平5年(733年)に編まれた「豊後風土記」に登場するほど歴史の古い場所である。

 この時点で16時半。少し遠い血の池地獄と龍巻地獄は明日にすることにした。そして地獄で温泉の香りをたくさん嗅いだら、温泉に入りたくなったので宿に帰る前に寄っていく。

4.ひょうたん温泉

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 ひょうたん温泉。ひょうたん温泉はナトリウム塩化物泉で、pHは3.1である。ナトリウム塩化物泉だからしょっぱい味がすると思って舐めたら、酸っぱい味がしたのは酸性が強いからだろう。ゆっくり浸かって、体がほぐれた。そしてサウナだと思って入ったら、蒸し湯だった。蒸し湯が名物の鉄輪温泉らしい。砂湯にも行ってみたが、埋めてくれる人がいなかったためうまく入れなかった。

 夕飯も地獄蒸しを食べた。

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 帰りがけに喘息に効くらしい吸う温泉があったので吸ってみたがすぐにむせてしまい、効果があったかわからない。

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吸う温泉

 「温泉の卵」があったので「温泉卵だ!」と思ってむいてみたところ、ゆでたまごが出てきた。

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 しかもおでんのなかの卵のような固ゆでのゆでたまごである。温泉「の」卵だから、「温泉卵」とは誰も言ってないのだ。

 今日はもう宿に戻り、明日に備えることにした。

5.地獄めぐり②

 翌日。まだ行けてない地獄、血の池地獄と龍巻地獄に向かう。バスに乗って10分ほどで血の池地獄に着いた。

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血の池地獄

 血の池地獄は地下の高温、高圧下で自然に化学反応を起こし生じた酸化鉄、酸化マグネシウム等を含んだ赤い熱泥が地層から噴出、堆積することで池一面が赤く染まる。当たり前だが、血で赤く染まっているわけではない。

 血の池地獄の隣に、龍巻地獄がある。

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龍巻地獄

 ここは間欠泉の地獄で、30分に1回、5~6分ほど熱水を噴き出す。運が悪いと間欠泉を見るのに30分程度待つ必要があるが、私は運がよく来たらすぐに間欠泉が噴き出した。

 龍巻地獄まで行ったら地獄めぐりは終わりなので、バスに乗って別府駅に向かう。別府駅に向かう前に、気になる場所があったので寄ってみた。別府タワーだ。

6.別府タワー

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別府タワー

 別府タワー昭和32年(1957年)に建設された。設計者は東京タワーや通天閣なども設計した内藤多仲である。

 別府タワーに来てみたものの、非常に静かで営業しているのか不安になった。入場券を買い、エレベーターで展望台に上がる。その先は絶景が待っていた。

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 小さい展望台なのですぐ見終わってしまう。エレベーターで降り、バスに乗った。大分駅行きで、別府駅には行かないと乗った後で知ったが、この後の行先は大分なので、まあいいかと大分駅まで乗っていった。

 ここで別府編は終了とする。次回は大分市街地をまわった記事を書こうと思う。

 

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今回の地図

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今回の地図 鉄輪温泉拡大

次回記事はこちら↓

octoberabbit.hatenablog.com

 

歩いた日:2022年1月8日

 

【参考サイト】

地獄蒸し工房鉄輪

http://jigokumushi.com/

別府地獄組

http://www.beppu-jigoku.com/

ひょうたん温泉/温泉

https://www.hyotan-onsen.com/onsen/index.html

別府タワー 別府タワーについて

https://www.bepputower.co.jp/abouttower/

(2022年1月19日最終閲覧)